本心
考えれば考えるほど無限ループで深みにはまる。
たった半年で人の気持ちはこんなにも変わるの?
あたしはきっとあの二日間の幸せな記憶があれば生きていける。
この先ひとりになったとしても。
あの二日間は儚く消えた夢か幻。
これ以上Tに迷惑をかけるわけにはいかないから。
だからあたしはTの前から姿を消そう。
最初は辛くて苦しいだろうけど。
きっとお互いのためにはそれが最善だから。
Tに言いたいことはひとつ。
『あたしを忘れないで』
ただそれだけ。
枕を涙で濡らしながら。
今日もあたしはひとり眠るんだ。